融合剤塗布ヘラ作成

農家×3Dプリンタの記事です。

剪定作業の中で、大きな切り口(500円硬貨以上)は市販のカルスメイトという融合剤を切り口に塗布します。
キズの回復を早め、病気かかりにくくするためです。

先代が作ってくれた竹べらの使い勝手の悪さを感じており、3Dプリンタを活用して自作のヘラを開発しました。

以下の点に工夫を凝らしました。

  1. 柄の長さを竹べらを参考に最適化
  2. 持ち手部分を丸くすることでグリップ性を向上させた
  3. 塗布面積に合わせて2種類のサイズを用意した
  4. カルスメイトの容器に直接取り付けられるフックを設けた

特に、剪定対象によって切り口の面積が大きく異なることから、大は幹用、小は細い枝用と、2種類のサイズを用意したことで、作業効率と塗布の質を高めることができました。

また、ヘラにフックを設けたことで、作業中に融合剤の容器にヘラを取り付けておくことができ、ヘラを置き忘れたり無くしたりするリスクを軽減できました。

実際に使用してみた感想としては、非常に満足のいく仕上がりになったと感じています。
スムーズに作業を進められるようになりました。

今回の開発プロセスを通して改めて感じたのは、ユーザー目線に立って課題を見出し、一つ一つ解決策を考えていくことの大切さです。