AIでラベル革命:農家もAI使おう!

今回は、私たち農家の悩みの種(タネ)、野菜のラベルデザインについてお話しします。
主力商品がある場合はデザイナーさんにお願いするのが良いと思いますが、少量多品種販売の場合はなかなかそうもいきませんよね。
AIを使って、この作業をグッと楽にする方法を見つけたんです。
さあ、一緒に「ラベル革命」を起こしましょう!

ラベルを考えるのは大変

直売所で野菜を販売している皆さん、ラベルデザインに頭を悩ませていませんか?
このラベル、下の方に行くほど難易度が上がると考えています。
イラストやキャッチコピーは、売れ行きに大きく影響します。でも、センスが問われるから苦手…という方も多いのではないでしょうか。

  1. ラベル無し
  2. 品種名
  3. 品種名+イラスト
  4. 品種名+イラスト+キャッチコピー

イラストの悩み

  • 自分で描けない → フリー素材を使う。
  • メジャーな品種のイラストや市販品は他の農家さんとかぶる可能性大
  • フリー素材は統一感を出すのが難しい
  • 商用利用可能か判断するのも一苦労
  • 無料素材サイトの会員登録やメールマガジン、強制広告がうざい…

キャッチコピーの悩み

  • 食味や調理法を添えるのがポイントなのは理解しているが、ネットで調べて考えるのに時間がかかる。
    いい加減にも誇大にもかけない。

AIの出番です!

そこで登場するのが、AI(人工知能)です。イラスト作成やキャッチコピー考案を、AIに手伝ってもらいましょう。

キャッチコピーはAIにお任せ

ChatGPTのような大規模言語モデルを使えば、キャッチコピーの候補をサクッと出してくれます。ただし、マイナーな品種の場合はハルシネーションが発生することがあり、注意が必要です。

  • ChatGPTを使う場合は、「○○(品種名)について検索してから、キャッチコピーを考えて」と指示しましょう
  • Perplexityのような検索ベースのAIを利用するのもおすすめです

イラストもAIにおまかせ

画像生成AIを使えば、オリジナルのイラストが簡単に作れます。ただし、いくつか注意点があります。

  1. ちょっとした修正は自分で行った方が早い(AIでの生成は10〜60秒かかります)
  2. 背景を白にするのが難しいことも(カラーピッカーで色を抽出して適用するか、背景削除ツールを使いましょう)
  3. イラストに統一感を持たせるには、「○○風に描いて」とテイストを指定すると良いです(例:「トマトをゴッホ風に描いて」)
  4. 「影を付けないで」と指定することも重要です

実際にやってみた!

今回、AIを使ってラベルデザインを作ってみました。驚くべきことに、1種類あたりの作業時間が大幅に短縮!

  • 従来:20〜30分/種
  • AI活用:約10分/種

効率アップは明らかです。しかも、統一感のあるデザインが簡単に作れるようになりました。今回は一挙に5種類作成です。
ダイナーズッキーニ、カリフローレ、美男ナスのキャッチコピーは助かりました。

始める前に押さえておきたいポイント

  1. イラスト作成ソフトや写真加工ソフトの基本は押さえておこう(フリー素材を使う時にも必要なスキルです)
    無料ソフトなら「GIMP」や「Inkscape」がおすすめ(当農園では「CorelDraw」を使用しています)
  2. AIツールの特性を理解し、上手に活用しましょう
  3. ラベル作成は「ラベル屋さん」がお勧めです

さいごに

AIを活用すれば、ラベルデザインの悩みから解放されるかも!? 効率アップで浮いた時間を、野菜づくりや新しい販売戦略を考えることに使えますよ。

皆さんも、ぜひAIを味方につけて、魅力的なラベルづくりにチャレンジしてみてください。きっと、お客様の目にも、心にも響くラベルが作れるはずです。

それでは、AI×農業の新しい可能性、一緒に探っていきましょう!