部品複製 動噴散布ノズル押さえ

背負い型動噴のノズルハンドルの固定部品が壊れてしまったので、3Dプリンタで修理しました。
モデルは異なりますが、動噴というのは以下のような農薬散布機です。 タンクに詰めた薬剤をエンジンの力で遠くまで散布します。
これがまた重いのなんの。30Kgはあります。これを背負って水田に入るのはなかなかの重労働です。

今回の複製作業は、実際のパーツをノギスで採寸してCAD図面を起こしました。
オリジナルは金型成型で作られているので、要所に肉抜き処理が施されています。
3Dプリンタで再現する場合、この処理は表面積が増えて造形時間が余分になるだけなので端折ります。

部品複製のポイントは、正確に再現しなければならない箇所と、おおよそで良い箇所の識別を行う事です。
今回の場合は、ハンドルの固定部分が正確でなければならない箇所でした。
3mmの突起が同心円状に配置されている箇所です。
ここが正確でないと、ハンドルが固定できません。

反対に、おおよそで良い部分は厚みやボルト固定穴の位置。多少の誤差があっても機能に問題ありません。

■費用について
今回の部品複製であれば、
設計費用:4,500円
造形費用:3,500円
合計:8,000円(税別)でお受けできます。

古い機種の場合は部品が手に入らないこともあります。 そのような時はぜひご利用ください。